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2007年10月21日 (日)

東京のアジア

01 清澄通りを深川から両国の方にぶらぶら歩いて行くと、清澄公園というのが道路の左側にある。東京という都市の中での貴重な緑だが、中に入ろうとすると入場料を取られる。この程度の庭に、けっこうな入場料を払ってまで見ようという心とフトコロの余裕を持ち合わせていないものだから、その公園の東側を歩いて両国へ向かった。そうするとどうだ、この公園の東側、つまり道路側には奇妙な建物群、いやいや群ではなく連なっているのを発見した。

写真で見るといくつもの建物が建ち並んでいるように見えるかもしれないが、これはもともとは一棟の建物だ。つまり長屋になっている。そうして今は塗装で塗り分けられている。それだけでなく、塗り分けたそれぞれの部分は、住み手によっていろいろ付け加えられているようだ。屋上部分にも、それぞれ建て増しているのがわかる。もちろん違法だろうが、行政も今さら何も言わないのだろう。これらの建物の裏側は清澄庭園である。どういう経緯でこのようになっているのか?だが、都市景観としてはなかなか味がある。こういうのアジア的・・と思うんだけど、どうかな・・現代東京の中のアジア。生きられる空間・・と、言っても良いな。

02 近寄って見上げてみた。オォッ!デザインしている。これ、その誕生の時は、それなりの建築家が関わっていたんじゃないの。

だがこの写真を撮って一月、いまだに調べはついていない。

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2007年10月13日 (土)

楳図かずお勝ったどぉ

10月13日土曜の朝の新聞を丹念に読んだ。幾つかの記事について書きとめておこう。

黒川紀章が亡くなった。年齢は73歳だから、今時の平均から言えばまだ若いだろう。この人のことはまた時間のあるときに書こう。妻である若尾文子との最期の会話は、ちょっと感動もの。

漫画家の楳図かずお邸の建設差し止め請求に対して、東京地裁が結論を出した。近隣住民2人による訴えは却下されたのである。近隣住民2人は、計画の建物外壁を赤と白のストライプで塗るなどの「奇矯な」デザインは景観破壊であるとし、耐えられないと訴えたのだが、裁判所は、そんなもんは個人の自由なので、法でその自由を縛ることはできないと、我ら民主国家として当然の結論を下したわけである。人のやることにいちいち口出しをする近所のババア二人も、この国における自由を尊重する気風を深く学び取ったことであろう。第一、楳図かずお氏が計画しているこの家は、彼の作品なのである。何が作品かって?作品というからには、「作られた品」のことだから・・・まさか、芸術作品のことだとかってに思い込んではいないだろうな。要するに、この国ではどんなものを作ろうと作品であるから、それを近所のババア二人ごときに阻止されるいわれは無い。

今朝は愛犬キャロを連れて散歩に出、道端の芝生の上にウンコをさせた。太さと言い、艶と言い、みごとなウンコである。この小さな犬がかくも立派なウンコをするのは、飼い主である俺が愛情を注いで餌を食わせているからだ。してみればこのウンコは俺の作品である。そのまま道端に残してみんなに見てもらうことにした。見たく無いって?なんて失礼な。だったら見ないようにしろ。これは私の「作品」であって、表現の自由はユ・ズ・レ・ナ・イ。

Hal 筑波大学教授の山海嘉之さんが開発したHAL。人が装着することで、筋肉を補助する。重いものを軽々と持ち上げられるので、介助の現場などでの利用が期待されている。こういう人と機械と情報技術を融合するテクノロジーを「サイバニクス」と呼ぶ。覚えとこぅ。以前にテレビで紹介されているのを見て、「面白いなぁ」と、思っていたのだが、山海さんはこの技術を実用化するため、ベンチャー企業「サイバーダイン」を立ち上げている。大和ハウス工業が主な出資者だそうだ。良いとこに目をつけてるよ。さすがだ。

山海教授の言葉。「サイバニクスを思索していたころから、一本、筋を通したのは人を支援する技術という、その一点だけ」。学ぶべし。

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2007年10月 9日 (火)

西陣電話局

01 油小路今出川を南へ下がっていくと、やがて右手に楽焼の本家、楽家の屋敷に至る。そこをもうちょっと下がり、中立売通りまで来ると、その通りの角にあるのが西陣電話局だ。大正11年の完成だから、建ってから85年ぐらいか。名建築・・という誉の高い建物で、そのことを良く知っている(はずの)NTTは、さすがにこれを取り壊さず、何とか再利用しているらしい。設計者の岩元禄は当時、逓信省建築部の技師で、この建物が完成した後、29歳の若さで亡くなった。この建築家を語るときはいつも、「夭折の天才建築家」という修飾語が付く。そうは言っても、そういうことを知っているのはだいたい建築の専門家ぐらいで、一般の人はあまり知らないだろう。

この建物は一応、表現派という潮流に属するのだろう。その後の分離派、ヨーロッパではゼセッションやデスティルなどに繋がる流れかと思う。

02 そんなに名建築か?なんてことを言ったら張り倒されそうだな。岩元禄は建築の芸術性を高らかに表現した建築家・・ということになっている。この有名なレリーフを見よ。

で、本当のところ俺の感想は・・・まあまあ。なにがどうというのはないが、この建物、内部空間は見るところ無い。外部はこの有名なレリーフに尽きる。天気も悪かったからね。でも、味のある建物ではある。名作というより秀作。

03 給水塔を隠す壁にはライオンのレリーフ。しかしどう写真を撮っても電線が邪魔だな。電信電話局の傑作と言われる建物がこうして電線に囲まれて、その雄姿を損なわれているのは因果応報か?

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